今回は少し現実的で、もしかしたら夢を壊すかもしれない話をします。
「一級建築士を取れば人生が楽になる」
正直、私も昔はそう思っていました。
でも実際に取得して感じたのは、
楽になるどころか、別のしんどさが始まるという現実でした。
それでも、後悔はしていません。
その理由も含めて、正直に書いていきます。
一級建築士を取れば何が変わるのか
まず、多くの人が期待しているのはこんなことだと思います。
- 給料が上がる
- 仕事が楽になる
- 周りから一目置かれる
- 将来が安定する
確かに、一部は事実です。
✔ 名刺に「一級建築士」と書ける
✔ 発言の重みが増す
✔ 転職市場では有利になる
ただし、ここからが本題です。
仕事は「減る」どころか「増える」
一級建築士を取ると、
できる仕事が増える=任される仕事が増えます。
・設計判断
・法規的な最終チェック
・責任の重い承認
・トラブル時の矢面
特に現場監督(セコカン)の場合、
「一級持ってるでしょ?」
この一言で、
責任だけが上乗せされることは珍しくありません。
残業が減るどころか、
頭を使う時間・考える時間は確実に増えます。
プレッシャーは資格と一緒に一生ついてくる
一級建築士になると、
ミスの許容範囲が一気に狭くなります。
- 若手なら許された判断ミス
- 「知らなかった」で済んだ法規
これらは通用しません。
「一級なんだから分かるよね?」
この空気は、想像以上に重いです。
楽になるどころか、
精神的な負荷は確実に上がります。
給料は…劇的には上がらない
ここも正直に言います。
会社員の場合、
資格=即大幅昇給とは限りません。
✔ 資格手当は数千円〜数万円
✔ 役職がついてやっと変化
特にゼネコン・サブコンでは、
「一級は持ってて当たり前」
という世界もあります。
努力量とリターンが釣り合わないと感じる人がいるのも事実です。
それでも、一級建築士を取ってよかった理由
ここまで読むと、
「じゃあ取らない方がいいじゃん」と思うかもしれません。
でも私は、取ってよかったと思っています。
理由はシンプルです。
✔ 自分の選択肢が増えた
- 転職
- 独立
- 副業
- 発言権
「逃げ道」があることは、
精神的な余裕につながります。
✔ 自分への信頼が増えた
あの地獄みたいな勉強期間を乗り越えた経験は、
その後の仕事・人生でも確実に活きています。
楽になる資格ではなく、「武器になる資格」
一級建築士は、
❌ 人生を楽にしてくれる魔法
⭕ 人生を戦いやすくする武器
だと私は思っています。
楽な道を選びたい人には向いていません。
でも、
- 自分の市場価値を上げたい
- 将来の選択肢を増やしたい
- 「何者か」になりたい
そう思う人には、
挑戦する価値のある資格です。
最後に
一級建築士を目指している人に、
甘い言葉だけをかけるつもりはありません。
正直に言います。
しんどいです。
取った後も、しんどいです。
それでも、
「あの時やっておいてよかった」
そう思える日が来る資格でもあります。
この記事が、
あなたが一級建築士を目指すかどうか、
冷静に考える材料になれば嬉しいです。


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